~マイコプラズマ肺炎~
[2012/08/06]マイコプラズマはウイルスより大きく細菌より小さい病原体で、人の気道に感染し肺炎を引き起こします。頑固で長期にわたる咳が特徴でそのため夜も眠れないこともあります。通常は発熱も伴います。流行期は秋から冬ですが、その他の季節でもかかります。潜伏期は2~3週間で、小児や若年者に比較的多く見られます。家族内や施設内(幼稚園、保育園、学校など)で集団感染することもあります。昨年から今年にかけて大きな流行がありかかった方は例年の2倍以上でした。
レントゲン写真で影のでる肺炎のほかに、気管支炎(レントゲン写真では異常なし)や咽頭炎(のどの痛み)もあり重症度はさまざまです。死亡する程の重症例はほとんどありません。
自然治癒しますが、治療薬により治り具合が異なるので注意が必要です。有効な抗生物質を使用すると症状は速やかに改善します。
人体から病原体を証明することは難しいので、血液検査を行いますが1回の採血のみでは診断できないこともあります。
強い咳が長引いて、通常のかぜ治療を行ってもなおりが悪い時にはこの病気かもしれません。