ちょっと休んでゆきませんか

撮影:長田 三和子 会員

「エルミタージュ美術館3時間」に心動かされ、モスクワとサンクトペテルブルグの旅へ。
 ここは皇帝の庭園、この椅子に腰かけることはおろか、近づくことも叶わない慌ただしい旅でした。

見ていると、道の向こうから、人が出て来ます。歩いて、走って、馬にのって、馬車で、車で。1人で、大勢で。寂しげに、賑やかに。

さらに、想像の翼を広げると、この写真は劇場の舞台。時刻を越え、季節を超え、時代を超え、物語を紡ぐことができます。
 枕の下に入れて寝たら、エカテリーナ女帝に会えるかな。彼女の7人の恋人の一人から声をかけられるかも。

来世、この地に生まれ、ここで遊んで育ったら、どんな私になるでしょう。