バイオリン虫

撮影:竹内 元一 会員

昆虫が自然界にある他の物に形を似せることによって利益を得ることを擬態といい、大きく2つに分けられます。

  • 1.隠蔽擬態:敵から身を隠すために周囲にあるものと同じ形態になること(例えばコノハチョウが木の葉の形をしているなど)
  • 2.攻撃擬態:獲物を捕食するために気付かれないように化ける(例えばハナカマキリの仲間が花に化けて獲物がくるのを待つなど)
しかし、このバイオリン虫が何故バイオリンの形を真似ているのかは謎ですね。
ポール・ヴェルレーヌの「秋の歌」を上田敏が日本語に訳した「落葉」という詩があります。
 秋の日の
 ヴィオロンの
 ためいきの
 ひたぶるに
 身にしみて
 うら悲し。
バイオリン虫がどんな声で鳴くのか興味があるところです。