早春の流れ
撮影:神谷 研 会員
白馬連峰を後ろに控えた此の場所は、カメラマンの間では誰もが知っているフォトスポットの一つである。私も十数年間、四期来に通ったが、老令と共に数年間出かけることが出来なかった。一昨年、白馬へいく機会があって、老体にむち打って出かけた。真っ先に此の撮影地へ飛んで行ったが、風景の変わり様に驚いた。周りは、すっかり整備されて植樹されたり、川岸は新しい石積みや、コンクリート張りとなって往時の姿は無かった。
勿論、自然破壊に対して現代的修理をしなければならぬことは、充分判っていても、何となく淋しい気がしてカメラも出さなかった。