霧氷の山
撮影:神谷 研 会員
この写真は、私がまだ元気だった頃に、美ヶ原高原(標高2040米)で撮影したもので、もう四、五年前の「光陰矢の如し」を思わせる一枚である。
11月末であったが、登山道は雪もなく、車で楽に登れた。途中で撮影しながら登ったので常宿の王ヶ頭ホテルに着いたのは夕方頃であった。ホテルの女将が心配して呉れていた様で恐縮した。夜になって雪が降り出して急速に気温が下がって来た。
翌朝は見事な雪晴れで、気温零下3度、無風、積雪15cmと絶好の霧氷条件で、期待感に胸を踊らせながら、前日下見をしておいた場所まで車で下った。期待通りの霧氷の山が眼前に拡がった。寒さも忘れて、霧中で十数枚の写真を撮った中の一枚である。