雪晴れの朝
撮影:神谷 研 会員
二月初旬の美ヶ原高原(二〇四〇米)の頂上は、道路以外は膝を浸する積雪で、時々雪も降っていたが、翌朝は一変して抜ける様な青空の雪晴れであった。朝食後、車で十五分程下った所で、遙か下に松本市を、そして常念岳や後立山等をも遠望出来る場所に車を止めて、御機嫌で撮影を終えたが、私が一寸カメラから離れた直後に、ガチャンと大きな音をたてて、アイスバーンの道路に三脚がカメラ諸共ひっくり返っていた。幸いレンズフードがへこんだ程度で、望遠レンズにもカメラにも損傷なく、安堵の胸を撫でおろしたアクシデントがあって、忘れられない写真の一枚となった。