愛知県では、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、県内の小児科を標榜する医療機関のうち182か所を定点として各種感染症の発生動向調査を実施しています。
この調査結果によると、2024年第24週(6月10日(月)から6月16日(日)まで)における愛知県全体の一定点医療機関当たりの手足口病の報告数は5.12でした。
これは、国立感染症研究所が定める警報の指標である「5」を上回っていることから、本日、手足口病警報が発令されました。
手洗い等による予防を心がけ、感染と重症化を防ぎましょう。
なお、この警報は一定点医療機関当たりの報告数が「2」未満になるまで継続します。
手足口病について
手足口病は、乳幼児を中心に夏季に流行する急性ウイルス性感染症です。
一般的な経過では、3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手の平、足の裏や足の甲などに2~3mmの小さな水疱(すいほう)が現れ、口腔粘膜では小潰瘍(しょうかいよう)を形成することもあります。時に、水疱は肘、膝、臀部(でんぶ)などにもできることがあります。発熱は約3分の1に見られますが軽度で、38℃以下のことがほとんどです。通常は3~7日の経過で消退します。
ごくまれに髄膜炎や脳炎などを生じることがあるので、高熱や嘔吐、頭痛などがある場合は注意を要します。
感染経路としては、飛沫感染、接触感染や患者の便を介しての感染と考えられています。
予防について
手足口病にはワクチンがなく、特別な治療法もありませんので、感染しないよう予防に心がけることが大切です。
感染予防対策としては、次のことが推奨されます。
- 手洗いを励行すること(特に、おむつ交換やトイレの後はしっかり手を洗う)
- 感染者との密接な接触やタオルの共有を避けること
症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
治療は安静と対症療法となります。
口腔内に病変がある場合は、水分不足にならないよう特に注意してください。
資料:手足口病警報を発令します
※ 本ページの内容は愛知県感染症対策課が発表した「手足口病警報を発令します!!」ページから引用しています。