jaenptes
文字の大きさ


胸が痛いとき

どんな病気が原因でしょうか?

大きく10系統の疾患群に分けられ、更に細分すると全部で50以上の病気が有ります。興味の有る人はカウントしてみて下さい。(医学書院・今日の診療Vol.13を参考にしました。)

  1. 心臓疾患
  2. 狭心症、不安定型狭心症、急性心筋梗塞、急性心膜炎、急性心筋炎、心タンポナーデ、心筋症、心不全、不整脈、大動脈弁疾患、僧帽弁逸脱症候群、心臓腫瘍等

  3. 大動脈疾患
  4. 大動脈瘤、解離性大動脈瘤、大動脈炎症候群等

  5. 肺動脈疾患
  6. 肺塞栓・肺梗塞、原発性・続発性肺高血圧等

  7. 肺・胸膜疾患
  8. 肺癌、肺膿瘍、気胸、急性胸膜炎、胸膜癒着、胸膜腫瘍等

  9. 縦隔疾患
  10. 縦隔炎、縦隔気腫、縦隔腫瘍等

  11. 食道疾患
  12. 食道穿孔・裂傷、食道癌、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎等

  13. 胸壁疾患
  14. 帯状疱疹、肋間神経痛、胸壁腫瘍、外傷、筋肉リウマチ、乳腺炎、乳癌等

  15. 肋骨・脊椎疾患
  16. Tietze症候群、肋骨骨折、脊椎炎、脊椎カリエス、脊椎圧迫骨折、骨髄炎、骨腫瘍等

  17. 腹部臓器の疾患
  18. 胃・十二指腸潰瘍、胃癌、胆石・胆のう炎、肝膿瘍、急性膵炎等

  19. 心因性疾患
  20. 心臓神経症、過換気症候群等

痛みの特徴等から病気がわかるでしょうか?

問診は重要な手がかりの一つですが、更に種々の検査をしてドクターは総合判定を行ないます。自己診断はしてはいけませんが、典型例を示しますので興味のある人だけ推測してみて下さい。

  1. 労作時に前胸部が締めつけられ、持続は数分間で安静にて軽快。
  2. 狭心症

  3. 狭心症の治療中であったが、最近発作の回数が増え、持続時間も長くなってきた。
  4. 不安定型狭心症

  5. 朝仕事に取りかかろうとした所、急に前胸部の冷汗を伴う激痛に気付く。30分休んでいたが治まらず。
  6. 急性心筋梗塞

  7. カゼ症状のあと、倦怠感、息切れに加え深呼吸で増強する前胸部の鋭い痛み有り。
  8. 急性心膜炎

  9. ホラービデオを見ていたら、動悸、胸部不快感を認めた。
  10. 不整脈

  11. 高血圧症の診断を受けていたが、突然前胸部から背部にかけて引き裂かれる様な激痛を認めた。
  12. 解離性大動脈瘤

  13. ハワイ便の飛行機から降りた所、突然呼吸困難を伴う前胸部痛を認めた。体位や呼吸で鋭い痛みが変動。
  14. 肺塞栓

  15. 突然、呼吸困難を伴い、セキや深呼吸で増強する前胸部痛を認めた。
  16. 気胸

  17. 労作もしていなかったが、左前胸部に限局した疲労感を伴う持続時間が不定の胸痛を認めた。
  18. 心臓神経症

  19. 食後横になった所、胸ヤケ、胸骨の裏あたりの胸痛を認めた。
  20. 逆流性食道炎

どうしたらよいでしょうか?

胸痛を来たす疾患は緊急を要し、一刻を競うものから、命に別条の無いもの迄多岐に渡り、その数も50以上有ります。その為、判断は容易でなく、どの科にかかってよいのか迷うところですが、以下の手順を踏むとよいでしょう。

  1. 主治医受診
  2. はやめにかかりつけ医に相談し、問診、各種検査を受け診断してもらいます。更なる検査・治療が必要なら専門医を紹介してもらいます。

  3. 専門医受診
  4. 主治医から紹介された時や、急を要するあるいは病気が明らかに専門医を必要とすると予想される場合です。精密検査を施行し、重症度判定、確定診断・治療を行ないます。

  5. 救急車を呼ぶ
  6. 誰が見てもただごとでない重症患者は一刻も早く救急車でCCUやICUの有る病院へ搬送してもらいます。急性心筋梗塞、解離性大動脈瘤、肺塞栓等がこれに相当します。

※情報利用に当たってご注意いただきたいこと:
病気の診断、治療、その他医学的分野において、掲載した情報の内容が必ずしも全ての方に有効とは限りません。万一、情報の利用の結果、利用者において不都合、不利益が発生することがあっても、当医師会では最終的な責任は負えないことをご了解の上、慎重に利用いただきますようお願いします。

^